●カメラ目線による印象の違い

私たちは日常で無意識に瞳をいつも動かしているので、写真撮影で目線を意識的に固定することに違和感があります。しかし、一般的なオーディションやコンテストに出す写真はカメラ目線が基本です。それは、何より写真を見ている人(審査をする人)に「自分の方を意識的に見ている」と感じさせたいからです。
 こちらをじっと見つめている瞳は写真を見ている方が「逆に見られている気になり、何かを訴えられている」ような気にさせられます。つまりカメラ目線とは「読者目線」のことです。
 一方、カメラから目線がはずれているものは、モデルの「内面の一部をのぞき見ている」ようで、ふと視線をはずしたような写真は、その人の本質を「垣間見た」ような気にさせられます。

*カメラ目線=カメラのレンズに目線を合わせること。

●カメラ目線は印象的
161 印象的な目 修正

●無表情=無言の言葉

カメラ目線ではあっても無表情でこちらをみつめている写真は、「いったい何を考えているのだろう、いや、何も考えていないのか?」といった不思議な雰囲気をつくることになります。
 無表情の作り方は、「鏡に映った自分自身を覗き込む」つまり「自分だけを見つめている」といった考え方があります。
 放心したような大きく見開いた何も見ていない目はガラス玉のようで、実は「見ているようで見ていない、意図された表情」です。
 若年のモデルを使った広告で、このムードが多く求められるのは「まだ表情をつくることを知らない」無垢なイメージが伝えられるからです。

●無表情は神秘的
159 グレースケール 無表情