●目・目線について

ポートレート写真の中で何が一番重要かといえば、それはズハリ目の表情です。「目は口ほどものを言う」とか「目つきが悪い」といった言葉の使われ方からも、目は感情を伝えるものと考えられています。(ちなみに、眼球自体ではなく目の周りの細かい筋肉<眼輪筋>が動いて微妙な表情を作っています)
 俳優とモデルの宣材写真の違いも目にあると言えます。俳優の写真の場合は目が意識的です。つまり、意思が強そうで、深い目で、物言う目つきであり、何か語りかけてきそうな雰囲気です。いっぽう、モデルは、むしろ目つきから特別な意味が伝わってこないように、なんとなく無防備に見開いている目で、何を考えているのかわからないような神秘的なものが好まれます。

●顔を印象づけるのは目
ロケ 168 目

●表情のコツ

美しい表情をするコツは「ああ気持ちイイ」という雰囲気をつくることです。最初のころは、カメラに向かってそういった表情をするのが、異性に媚びているようで照れくさく難しいと思います。雰囲気のつくりかたは、海を見ているとか、本を読んでいてふと顔を上げたとか、自分が落ち着いてくつろいでいるシチュエーションを思い出してください。この「ああ気持ちイイ」という表情を臆面もなく出せてしまうことが大切なのです。
 カメラ目線で撮る宣材写真ならば、レンズの奥に好きな人がいると思ってください。出来上がった写真を見る人は、あなたを好きになろうとして見てくれるのですから。

●レンズの奥に語りかける
ロケ 29 レンズの奥に語る