ポートレートでは何も表情をつくらず「無表情でただそこにいる」写真というのが一番インパクトがあると思います。
これは、多くの広告写真が何らかの意識的な表情をしている(笑う・澄ます)のに対し、その逆を狙っているともいえます。つまり、よく若年層のモデルに求められる「まだ表情を知らない顔=無垢なもの」の雰囲気です。
もっとも、これが強いインパクトになるのは、顔の造作のバランスが非常に整った人の場合とも言えます。だまっていても、えもいわれぬ美しさがあれば、かえって人は「どうして無表情なのだろう、ほんとは何を考えているのだろう」と、惹きつけられるのです。
簡単に言えばカメラを向けられているのに、何も表情をつくっていない様子が不思議な雰囲気になるわけです。
中井信之 (なかいのぶゆき)
ポージングディレクター・
俳優・モデル・劇作家・
演出・イメージコンサルタント
詳しい活動内容はこちら
国際イメージコンサルタント協会AICI/青山オフィス/日本ポージング協会
ワタナベエンターテイメントカレッジ/大妻マネジメントアカデミー(OMA)/渋谷ファッション&アート専門学校/
BLEA 専門学部など
Be-AISのFacebookページはこちらです
ブログ『表現するって何だろう?』はこちら