★アニー・リーヴォビッツ:レンズの向こうの人生 ●●●●(5つが最高)

 アニーが、自分が撮った写真について説明するシーンがある。どうやら魅力的なポートレート写真のコツは、被写体と身内の関係になることだとわかる。身内とは“欠点を知った上でよく見せてあげよう”という気持ち。

 「プラダを着た悪魔」のモデルになったアナ・ウインターがインタビューに答え「(何故、彼女を使うかって)フォトグラファーはたくさんいるけど、彼女ほど必死にやっている人はいないからよ」と答えている。一流は一流にこだわるコメントである。

 

 映画が伝えているのは、この世に残る仕事をするには、代償も多い……ということだろうか。監督はアニーの妹だが感傷はしていない。リアルな映像詩であり、しばらくしてからパンチが効いてくる。