★ブランドの条件 / 山田登世子 お勧め度●●●●(5つが最高)

 「ファッションの技法」の著者、山田登世子さんの本。プロフィールに「好きなブランドはコムデギャルソン、香水とバッグはシャネル」と一行入っているところに、仏文研究者のセンスを感じる。

 

 この本を要約するとブランドの条件は「伝統があり、信頼できること」である。当たり前のようだが、企業として維持し、発展させるには「伝統と信頼を守りつつ、つねに変化し続けなければならいない」。

 

 「ヴィトンの伝統料つきの値段」「たくさん作らない希少性のエルメス」「偽物を容認したシャネルの先見力」など、三社にしぼった説明だが、充分、汎用性がある。

 

 「モードは現在、ブランドは永遠」という両立不可能なはずのニ要素を、どう、各社が舵取りしているのかがわかる。

 

 商売は繁盛しつつ、ファッショナブルであるバランスの良さが、成功しているブランド

の肝である。この本も、文章は平易であり、奥が深く絶妙なバランスで楽しい