著者は、長年、ニナ・リッチのオートクチュール・サロンの支配人を勤めた。エレガンスとは「慎みとシンプルさ」と定義。エレガンスの語源はラテン語のeligere=選ぶ。有名デザイナーにお金をつぎ込むのではなく、頭を使うことと言っている。
「時計は昼間つける実用品なのだから、華美である意味はなし」「靴をおしゃれの主役にしてはいけない」「午前中に見に付けてよいダイヤモンドのジュエリーは指輪だけ」等、明快であり潔いよい。
流行で慣習もかわるが、時代に風化されないセンスがここにはある。
本文の上段に要点をまと小文がある。それを読むだけなら30分もかからない。そして、一生の教本になる。
実物の写真など掲載されていないが、読み終わるだけでファッションについてイマジネーションが豊かになる。カバーを取ると、なんともいえない赤の背表紙。本棚に飾ると美しい。

