★リチャード・アヴェドン:闇と光  お勧め度●●●●●(5つが最高)

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 1940年代にファッション写真の歴史を変え、以後、ポートレートの新しいスタイルを確立したフォトグラファー、リチャード・アヴェドンのドキュメンタリー。 

 惹句は「写真界の帝王の全貌をとらえた自伝的ドキュメンタリー」。その通り真摯な映像である。アヴェドンが有名人の本質をとらえようと真実の瞬間をもとめたのと同じように、自らをさらけだしている。自分が撮ったモデルへの数年後のインタビューでは、モデルを通して見たいのは自分自身であることがわかる。セルフポートレートスタイルへの矜持が伝わってくる。
 
 何故、アヴェドンが執拗に、人間の顔の‘闇と光’にこだわったのか。
「撮影中は顔の中にある複雑な矛盾する要素を探す。矛盾しながら根強く関係している何かを……」。この言葉のルーツは自らの生い立ち、父との関係にあったのではないかと感じる。