ビジネスや恋愛を有利に運ぶ外見づくりのノウハウ本ではない。
著者は『見た目』を「言葉以外の情報すべてをひっくるめて(感情が読みとれるもの)」と定義した。
演劇とマンガ(つまり言葉と絵)の考察で、台詞以外の仕草、表情、デザインなどがどんな感情の暗喩になっているかがわかる。さらに、現実の生活で、その紋切り型の表現にいかに私たちが慣らされているかに気づかされる。
この本はベストセラーである。私たちが『見た目』を信用している証人ということだ。
どんな女性がかわいらしく見えるか……というくだりは、著者と同性であるわたしは大いに共感できた。男性社会にここまで分析されていることを女性も知っているということが面白い。

